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大気非暴露下での測定が可能です

大気中の酸素・水分・二酸化炭素などの影響を受けやすい試料を分析する場合、サンプリングを大気非暴露下で行う必要があります。このような試料に対して、グローブボックスおよびトランスファーベッセルを用いることで、不活性ガス雰囲気下で試料を採取し、そのまま装置(主に真空系)に導入することが可能です。

リチウムイオン電池用負極材のESCA分析

リチウムイオン電池用負極材について、大気開放の影響を調べるためにESCA分析を行いました。その結果、Liは大気非暴露下(赤線)ではメタル,Li2O,LiOHなどが認められたのに対し、約30分間大気開放(青線)するとLi2CO3などが特徴的に認められ、化学状態が変化していることがわかります。電池材料のように大気の影響を受けやすく、さらにサンプリングに時間を要する試料に対しては、この大気非暴露下での採取および装置への導入が大変有効であることがわかります。

図1 Li1sスペクトル
図2 C1sスペクトル
図3 O1sスペクトル

その他の応用

  • 吸湿や酸化により分解し易い有機薄膜材料
  • 酸化し易い無機材料

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