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空気気流下で促進加熱した際の発生成分がわかります

ダイナミックヘッドスペース法(促進加熱法)による発生ガス分析は通常ヘリウム気流下で行われますが、製品の製造や使用は空気中で行われることが多いため、ヘリウム気流下の測定では実際の使用環境で発生しているガスを正しく分析できていないことがあります。弊社ではヘリウム気流下だけでなく空気気流下における発生ガス分析も行えるため、実際の製造、使用環境における発生ガスを正確に把握することができます。

分析事例:市販粘着テープの発生ガス分析(250℃×10min)

市販粘着テープについて、ヘリウム気流下及び空気気流下における発生ガスをガスクロマトグラフ/質量分析計(GC/MS)で測定した結果を図1に示します。ヘリウム気流下での測定〔上段〕では発生成分はそれほど多くありませんが、空気気流下での測定〔下段〕では粘着テープ材料の酸化物由来と推定される多数の成分の発生が認められます。このように、特に空気中の酸素による酸化反応がおこる温度領域では、雰囲気ガスの種類によって分析結果に大きな違いがでることがあります。

図1 市販粘着テープの発生ガス測定結果(250℃×10min)

その他の応用

  • 空気中でのポリマーの熱劣化生成物の分析
  • 空気中での工業材料の熱分解生成物の分析

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