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大気非暴露下での断面観察が可能です

大気中の酸素・水分・二酸化炭素などの影響を受けやすい材料を分析する場合、サンプリング(前処理や断面加工など)から測定までの一連の操作を大気非暴露下で行う必要があります。弊社では、グローブボックス、大気非暴露対応イオンポリッシング装置および専用トランスファーベッセルを駆使することで、サンプリングから断面観察までを不活性ガス雰囲気下で実施することが可能です。  

リチウムイオン電池(負極)の大気非暴露断面SEM観察

リチウムイオン電池の電極活物質は、リチウムイオンの移動により活物質自体が膨張・収縮を繰り返すため、充放電前後で形態が変化してしまいます。バインダーや導電助剤の分布なども含め、これらの形態変化を詳細に調べることは電池特性を向上させる上で極めて重要です。ここでは、繰り返し充放電※前後の負極活物質(グラファイト)の形態変化に着目した大気非暴露断面SEM観察事例を示します。観察の結果、繰り返し充放電によって数μmサイズの板状グラファイトが細かく分かれることがわかりました〔図1〕。さらに、SEM像の画像解析によって、繰り返し充放電した前後で空隙率が24%から39%へ大幅に増大していることが定量的に確認されました〔図2〕 。

図1 繰り返し充放電前後の負極の断面SEM像
図2 繰り返し充放電前後の負極の空隙の画像解析結果

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