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TD-NMRで材料中の分子の分子運動性を調べます

概要

材料中の「分子の運動性」を高い精度で調べることが可能なTD-NMR(Time-Domain NMR)を導入しました。製品開発やプロセス時に起こる様々な物性の変化(混合による分散性,延伸による配向性・結晶性,熱・光による硬化性など)を「分子の運動性」を通して素早く・精度よく計測することができます。以下に当社で導入した装置の概要を紹介いたします。

性能・仕様

TD-NMRでは高分解能NMRのようなスペクトルを得ることはできませんが、1H核や19F核を検出し、バルク中の分子の運動性を非破壊かつ迅速に測定することが可能です。また、-100℃から+200℃までの温度可変測定に対応しています。測定が迅速にできることから分子運動性の経時変化、温度可変ができることから分子運動性の温度に対する変化を測定することが可能です。

図1 TD-NMRの外観
表1 TD-NMRの性能・仕様

試料について

  • 試料は10mmφ試料管に入るものであれば、液体・固体等その形状を問いません。

応用事例

  • 熱・光硬化樹脂の硬化速度、硬化挙動解析
  • フィラーの混合方法の異なる分散液の分散性評価
  • ブロックポリマー、ブレンドポリマーにおける相分離構造解析
  • 温度に対する結晶・非晶比率解析

製品開発やプロセス時に起こる様々な物性の変化(混合による分散性,延伸による配向性・結晶性,熱・光による硬化性など)を 「分子の運動性」を通して素早く・精度よく計測することができます。TD-NMRの装置概要をご紹介しました。

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