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高分子材料中の添加剤のイメージングができます

高分子材料には、その機能を発現するためにさまざまな添加剤が配合されています。これらの添加剤は、製品使用環境のさまざまな因子により劣化・変性することが知られています。その変化の挙動と分布状態を把握することは、製品の信頼性を評価するうえで重要です。近年、MALDI-TOF MSのイメージング機能を用いることで、比較的広範囲での分子イメージングが可能となってきました。ここでは、UV照射を行ったEVAフィルム(安定剤含有)に適用した測定事例を紹介します。

EVAフィルム中の酸化防止剤およびその劣化物のMALDIイメージング

リン系酸化防止剤を含有するEVAフィルムにUV照射を行った試料についてMALDI-TOF MSを用いて分析を行いました。UV照射部では未照射部に比べて、リン系酸化防止剤の酸化物の分解物が顕著に存在していることが確認されました。

図1 試料作製概略図
図2 測定領域のMALDI-TOF MSスペクトル
図3 リン系酸化防止剤およびその劣化物のマスイメージング像

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