固体核磁気共鳴装置
Solid-State Nuclear Magnetic Resonance Spectroscopy(固体NMR)

概要
固体NMRは固体試料のミクロな構造や物性を非破壊で解明できる分析法のひとつです。原理は溶液NMRと同様ですが、固体試料のスペクトルの線幅は、通常、溶液試料に比べて極めて広くなります。その主な原因である化学シフトの異方性や、双極子-双極子相互作用を低減するため、マジックアングルスピニング(MAS:図1)やハイパワーデカップリングなどの技術を用い、高分解能化を図っています。また、交差分極(CP)という手法により、高感度化を実現しています。
特徴
- 溶媒に不溶(難溶)な試料の測定が可能。
- 固体状態での情報(高次構造,分子運動性)が得られる。
測定対象試料と必要量
固体試料(粉末、フィルム状が一般的。膨潤状態でも可能。)
試料量:10mg(1H)~300mg(29Si)程度。

分析事例一覧
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