日東分析センターの強み紹介 9(その外観不良、“界面”が原因かもしれません)
2026年6月30日
見えない界面”を可視化し、不良原因を特定する
その外観不良、“界面”が原因かもしれません
機能性フィルムでは、多機能化に伴い層構造が複雑化し、外観不良や密着不良の原因特定が難しくなっています。特にナノレベルの界面領域は従来手法では直接評価が難しく、「表面・バルクでは異常が見つからない」状態が発生します。こうしたケースでは、界面近傍の組成や分布に原因が潜んでいる可能性があります。見えない領域を可視化することが、根本原因の特定と再発防止の鍵となります。

当社独自の前処理×TOF-SIMSで“犯人”を特定
当社は独自の薄層化前処理とTOF-SIMSを組み合わせることで、従来困難だった埋もれた界面の成分分布評価を可能にしました。サブミクロンレベルまで精密に解析することで、界面での添加剤の偏在や成分分布の乱れを捉え、不良の直接原因を特定できます。見えなかった界面を可視化することで、原因究明から対策立案までを一気通貫で進めることができ、開発効率の大幅な向上に貢献します。

“界面を知る”ことで設計が変わり、成果につながる
界面の状態を正しく把握することは、材料配合や添加剤設計の最適化につながります。今回の事例では、添加剤を運動性の低い種類へ変更することで外観不良の対策に役立てることができました。その他にも、粘・接着製品のメカニズム解明や機能付与の指針としても有効であり、AFMなどの物性評価と組み合わせて考察することで、より高精度な界面設計が可能となります。
