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腐食の原因物質を特定し、設計対策につなげるIC解析

工業製品における腐食発生の要因と開発課題

工業製品の腐食トラブルは、経年使用や温湿度環境、周辺部材の影響など複数要因が絡み合って発生します。外観不良や性能低下、誤作動につながる一方で、「どの成分が原因なのか」「どこから発生したのか」が分からず、対策が後手に回るケースも少なくありません。腐食原因成分とその発生源を特定できれば、材料選定や設計変更に明確な根拠を与え、開発や品質対応を前に進めることが可能になります。

発生源腐食因子(発生成分)影響
ハロゲン含有ポリマーや難燃剤ハロゲンガス基板や端子の腐食による誤作動
加硫ゴム硫黄系ガス銀・銅端子の黒変による接触不良や信号低下
オイル有機酸エンジン内部の腐食

腐食は金属だけではなく、プラスチックやガラスなどでも発生し、外観不良や性能低下を招きます。腐食原因成分とその発生源を特定することで、材料の選別や改良の指標にできます。

発生ガス・腐食部の成分評価による原因究明事例

イオンクロマトグラフ(IC)を用いることで、発生源、発生ガス、腐食部位それぞれに含まれる腐食性成分を定量的に比較できます。経年使用に伴う成分変化を把握することで、どの物質が腐食要因となっているかを推定可能です。従来は経験則に頼りがちだった腐食原因の特定を、成分データに基づいて行えるため、対策の的確化や顧客・社内への説明力向上に貢献します。

経年で周囲部材が腐食

劣化製品や製品発生成分が要因となる可能性あります。

オイルから発生したガス中のCl量

オイル中の有機酸イオン量

腐食性成分の把握が導く改良品設計への応用

腐食性成分とその発生要因を明確にすることで、材料改良や配合変更だけでなく、保管方法やパッケージングの見直しといった対策にも展開できます。さらにIC/MSを組み合わせることで、製品劣化により生成した有機酸イオンなどの詳細な成分同定も可能です。腐食トラブルを未然に防ぐ設計指針を得ることで、製品信頼性向上とトラブル対応コスト削減を同時に実現します。

その他の展開(IC/MS結果)

IC/MSを使用することで、製品劣化にて生成する特徴的な有機酸イオンも成分同定・原因特定が可能です。

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