見えない表面官能基を可視化し、密着・濡れ・耐久性の課題を解決する化学修飾技術
表面・界面特性のメカニズム解明を支える官能基評価技術
密着不良や濡れ性変化、耐久性低下といった課題は、材料表面に存在するごく微量な官能基の違いが原因となっている場合があります。しかし、従来はこれらの官能基を定量的に評価することが難しく、現象と原因を結び付けることが容易ではありませんでした。当社の化学修飾技術は、従来評価が困難だった官能基を可視化・定量化することで、機能発現や不具合のメカニズム解明を支援します。経験や勘に頼らない材料設計や工程改善を可能にし、開発効率向上に貢献します。

密着不良の原因や濡れ性変化の理由が知りたいなど、表面界面の開発課題に対して機能向上のメカニズム解明で支援します。
従来技術

有機水酸基・カルボキシ基・アミノ基に限定され、その他の官能基の可視化は困難でした。
当社独自技術

無機水酸基やエポキシ基、ビニル(C=C)基など、従来は困難だった官能基の化学修飾を実現します。
表面官能基は極性や界面相互作用に影響し、表面・界面現象へ大きい影響を与えます。当社独自技術により機能発現や不良のメカニズム解明に貢献します。
無機水酸基の分析事例
「なぜ同じ材料なのに塗布結果が安定しないのか」「なぜハジキが発生するのか」といった課題に対し、当社は表面の無機水酸基に着目して原因を解析します。化学修飾法により表面状態を変化させることなく水酸基量を評価し、わずかな表面状態の差異を定量的に比較できます。実際に、ハジキ発生品では水酸基量が少ないことを捉え、前処理条件の違いが品質に影響している可能性を明らかにしました。品質トラブルの原因究明だけでなく、工程条件の最適化にも活用できます。
金属表面・無機有機ハイブリッド界面
金属表面への有機成分塗布時にハジキが発生。ハジキの有無による金属表面の違いを評価したい。
評価方法

評価結果

ハジキ発生品では標識元素量が少なく、表面の親水性が低いことが判明。さらなる検証で、塗布前の加熱過程で水酸基量が変化したと推定されました。
評価結果より、前処理条件の最適化・見直しの指標として活用ができました。
無機水酸基評価技術の強み
- 幅広い材料に適用可能(Al, Ti, Ni, Cr, SUS等)
- 無機水酸基に選択的に反応
- 材料の表面状態を保持
活用事例と期待される効果
官能基評価の価値は、不具合解析だけに留まりません。接着剤中のエポキシ基の残存量や、コロナ処理・プラズマ処理後に生成した官能基を評価することで、接着力向上や表面改質効果の発現メカニズムを把握できます。また、水酸基やカルボキシ基だけでなく、二重結合などの反応性サイトの変化も評価できるため、塗布材料との反応性や製品特性への影響を考察することが可能です。機能向上の指針を得ることで、材料開発のスピードアップと品質向上を支援します。
接着剤性能評価
エポキシ基の残存や水による開環など、エポキシ接着剤の接着力が異なる理由を解明したい。

エポキシ基の残存が接着力の低下につながると判明し、機能改善の指標に活用できました。
表面処理効果の確認
コロナ処理、プラズマ処理などの表面処理の効果を明らかにしたい。

水酸基・カルボキシ基だけでなくC=C結合の生成も確認でき、塗布材料との反応性や色味に影響が見られました。