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標準物質が無くても未知化合物の定量が可能です

一般的に、試料中の成分量を把握したい場合、標準物質を用いて定量分析を行いますが、標準物質を準備できない生体サンプルや反応分解物のような成分については正確な量の把握が困難でした。しかし、新技術のIC(LC)-ICP-MSによりIC(LC)により分離した成分をICP-MSで含有元素を定量することで、標準物質が無くても未知化合物の定量が可能となりました。

図1 装置概略図

性能・特長

当社IC(LC)-ICP-MSは以下の3つの特長を有しています。

  1. 標準物質が無くても、ICP-MSで検出可能な元素を定量し、未知化合物の定量が可能です。
  2. IC-ICP-MS⇔LC-ICP-MSの切り替えが可能なため、目的成分に応じた分離条件を選択できます。
  3. ICP-MS/MSへの接続も可能なため、微量な成分についても定量することが可能です。

ポリマー中の添加剤の定量

未知成分の定量の一例として、ポリマー中の添加剤の定量を紹介します。高分子材料では加工性や安定性を付加させるために添加剤が加えられており、ある高分子材料をLC-MSで分析した結果、保持時間約12分にP系添加剤(不明ピーク1)が検出され、組成が判明しました〔図2〕。同分離条件にてLC-ICP-MSを実施し、ICP-MSでその不明ピーク1のP量を求めることで、高分子材料中のP系添加剤が0.5mg/g含まれることが判明しました〔図3〕。

図2 LC-MS測定チャート(UV254nm)
図3 IC(LC)-ICP-MS測定チャート[P由来]

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