マルチスケールでの各種イメージング分析が可能です
工業製品や食品など身近にある材料は多くの場合、構造形態や成分組成に局在情報を有しており、この局在情報を取得することは、対象製品の機能や現象を理解する上で非常に重要です。一方で、微小部(nm,μm領域)から全体像(mm,cm領域)の形態や組成情報を得ることができる単一の分析法は残念ながら存在しません。そこで、各種分析法(光学顕微鏡,X-CT,TOF-SIMS,ラマン分光,MALDI-TOF MS)の長所を組み合わせることで、マルチスケールな形態・組成のイメージング情報を取得した事例を紹介します。
枝豆のイメージング分析
枝豆についてマルチスケールな各種イメージング分析を行いました。 X-CTでは広域かつ非破壊での表面や内部構造の把握、光学顕微鏡では微小組織の構造情報が得られました。また、TOF-SIMSや顕微ラマンでは局所部のタンパク質やカロテノイドの偏在、 MALDI-TOF MSでは大豆レシチン誘導体の分布といった組成情報を明らかにできました。これらの情報は味覚,触感等との関係性を理解するうえで重要となります。

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