光硬化型樹脂の硬化過程の粘弾性挙動がわかります
光硬化型樹脂にUV光を照射しながら粘弾性測定を行うことで、硬化に伴う粘弾性挙動の変化をリアルタイムに追跡することが可能です。ここでは、光硬化樹脂の硬化過程での粘弾性挙動の変化を測定した事例を紹介します。
UVレジンの粘弾性測定
図1のように液体試料を石英ガラスに塗布し、上から治具で押さえ、下から光を照射しながら粘弾性測定を行います。
試料に光を照射すると、照射開始と同時に貯蔵弾性率(G’)が増加し硬化反応が進行していることが確認されました。また、照射から5秒程度でG’が変化が緩やかになっており、硬化反応がほぼ終了していると推察されます。さらに、照射量違い(10,50 W/cm2)で比較すると照射量の少ない10 W/cm2 のほうがG’の立ち上がりが緩やかであり、反応がわずかに遅いことがわかります。
このように、光照射レオメーター測定により光照射時の硬化に伴う粘弾性挙動をリアルタイムに追跡することが可能です。
測定対象試料
- 測定対象: 光硬化型樹脂全般
- 試料量: 数100㎎~1g